広報課2020.10.07
小川町下里だより 2020年10月号
OKUTAこめまめプロジェクト』の
パートナーである小川町下里地区。
その地元の「NPO法人生活工房つばさ・游」
理事長である高橋さんが毎月送って下さるお便りを、
ブログでもご紹介させて頂きます^^
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それでは、今月号をどうぞ!
(※下記、高橋さんの文面を転載しています)
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29日に丸山様が九周一周営業チャリツアーに出発されましたが、今はどの辺りを走っているのでしょうか、気になるところですね。2ヶ月という長丁場ですが、ツイッターをしっかりフォローして応援していきたいと思います。
小川町下里地区は自転車で走るにはとても気持ちの良い美しい田園風景が広がっています。そんな小川町から秋の実りを文字にのせてお届けします。
今月のトピックス
【情報】新米!2020年産下里提携米、出荷です
【レポート】小川里山食農スクールエディベリ拠点整備―薪棚つくりー9/20
【情報】小川町中爪の「エディベリの森(仮)」の未来を林業家・若山卓氏を囲んでみんなで語ろう」のご案内 10/18
【レポート】霜里農場・金子美登さんと目指す私たちの未来(7)
今月の話題
【情報】小川里山食農スクールエディベリ企画 『月夜に焚き火で芋煮会のご案内』
【情報】霜里農場の秋
【情報】地元のオーガニック店紹介「藤屋精肉店」のご紹介
【レポート】このきのこの名前は?
今月のトピックス
【情報】新米!2020年産下里提携米、出荷です
今年は梅雨が8月上旬まで続き日照不足が心配されましたが、その後は猛暑でも何とか持ち直しました。今年の作付けは例年並みとの事です。お米が一年で一番美味しい新米のこのシーズン。是非味わって頂きたいです。日本人に生まれて良かったと思うことでしょう。
<釜炊きご飯≫
【レポート】小川里山食農スクールエディベリ拠点整備―薪棚つくりー9/20
里山の保全活動をしながらその恵みを農業に活かす体験が出来る『場』として立ち上げられた里山作りの拠点「エディベリ」のピザ釜や竃用の薪を保管する棚作りを行いました。当日(9/20)は建材部の皆さんやエディベリボランティアや花咲く研究所の研修生の皆さんが集合し大勢で楽しくやれて良かったです。薪棚は単管パイプを組み合わせ、敷板をする構想です。現場の水平調整をして、単管や板をサイズに切り、手際よく組み合わせていきます。途中、丸山専務のプロの指導を受けながら、サクサク進みました。(さすが、プロ。手際がいい)お昼ご飯はみんなで作ったピザ窯のフル活用。ピザ窯マイスターを目指そう。
無事、完成し、薪や椅子、テーブル、テントなどを運びこみ完成しました。皆さん、一日お疲れ様でした。
<薪棚作りの様子>
【情報】小川町中爪の「エディベリの森(仮)」の未来を林業家・若山卓氏を囲んでみんなで語ろう」のご案内 10/18
小川里山食農スクールエディベリでは、今年、新たに子ども達が里山体験の出来る場所としてエディベリの近くの里山をお借りしました。ここをどんな場所にしていくか、林業家・若山卓氏をお迎えして、現地を見ながら、皆さんで夢を語りたいと思います。里山は食とエネルギー生産の場です。ここを活用していく事が確かな未来を創っていくと考えます。子ども達は未来です。未来を担う子ども達が心身ともに健やかに育って欲しいと願い、体験の場を創りたいです。里山保全や育林教育、子どもの食農体験に興味のある方、一緒に考えてみませんか。夢を語り合ってみませんか。
講師紹介:若山卓氏
埼玉県神川町で林業を営み、松田マヨネーズ・ななくさの郷代表。かつ、「かんな馬の会」代表でもあり画家でもあるという多彩な顔を持つ方です。
FB https://www.facebook.com/taku.wakayama
時 10月18日(日)13:30〜16:00
所 エディべり集合 埼玉県比企郡小川町中爪280-3 地図↓
http://edivery.org/%e5%9b%a3%e4%bd%93%e6%a6%82%e8%a6%81/
車で来られる場合:小川嵐山インター下りて3分ほどです。駐車場は車が6台停められます。
会費:無料
申込み:以下からお申し込みをお願いします。
https://ws.formzu.net/dist/S22984621/
主催・問合せ:NPO生活工房つばさ・游 小川食農スクールエディベリ
<講師・若山卓氏の画像>
【レポート】霜里農場・金子美登さんと目指す私たちの未来(7)
金子さんは有機農業によって我が家の自給を果たし、その延長線上で10軒の消費者の台所の自給をも考えようという会費制自給農場の構想を始めました。それは現在も続いています。農作業も会員の皆さんが手伝ってくれれば、辛い農作業もすぐに終わり楽しいものとなりました。楽しい事もありましたが、続けていく中で様々な課題も出てきました。まずは会費が高いか安いかという問題です。農業は天候に左右されますから多いときもあれば少ない時もあります。スーパーや八百屋の価格と比較する人が出てきたのです。有機農業では、生産者と消費者が提携する場合、10年くらいの長い目で損得を考えて欲しいものです。また、援農にいくのだから会費は安くなってもいいのではないかという問題が出てきました。最後には農家を支えているのだから、田畑を分けてもいいのではないかという問題まで出てきました。この問題が出てきて会費制農場の試みは2年で終わってしまいます。この反省から金子さんは「お礼制自給農場」に発展させました。今度は農場対消費者1軒の関係を積み重ねていくことにしたのです。野菜が高いか安いかという問題から、お礼制という野菜に値段をつけるのではなく消費者自らが判断したお礼(金額)で支払う形にしたのです。農家が消費者に野菜をプレゼントしますから、それをお礼という形で返して下さい、という形です。農村には昔から共同体としての、何かを貰ったら、相手が損をしないように何かを差し上げるという形がありました。お礼制の原点は村の共同体のなかから出てきた考え方だと思います。金子さんは野菜に値段をつける心の痛み(丹精込めて作った野菜に高い、安いもないから)から解放されたとおっしゃています。
2020年の現在、世界の貧富の差が激しくなる事から「ギフトエコノミー」の考えが提唱されてきました。金子さんは今から40年前からこの考え方を実践していたのです。いうならば、日本には昔から農耕民族としての「結」というギフトエコノミーの考え方が根付いていたのです。人類がこれまで経験した事がないコロナという事態ですが、日本が古来から培ってきた「結」というギフトエコノミーの考え方をこれからの未来への指向として思い返してみる機会なのではないかと私は考えます。
次回ではこの「お礼制」が現在までどのような発展をとげてきたか振り返ってみたいと思います。
今月の話題
【情報】小川里山食農スクールエディベリ企画 『月夜に焚き火で芋煮会のご案内』
満月を見ながら、小川町のオーガニックの地酒、ワイン、ビールを飲みながら、焚き火にあたりながら小川町の有機野菜で作られる「小川流芋煮」で体を温め、おしゃべりに花を咲かせましょう。美味しいサプライズも用意してありますよ~~
詳細は↓
http://edivery.org/
【情報】霜里農場の秋
今年も!天候不順で、年々農作業は難しいものとなりつつあるようですが、農場の畑では秋冬野菜の準備で色とりどりになってきました。また、夏野菜の種採りが始まっています。農家は種採りをするのが当たり前と思っている方が多いと思いますが、種を100%自給するのは難しい状況になっています。が、霜里農場では出来る限り自家用種取りを続けています。
<霜里農場の畑の様子>
【情報】地元のオーガニック店紹介「藤屋精肉店」のご紹介
小川町役場の近くに古くからカレーコロッケを看板にしている「藤屋精肉店」があります。このお店では、小川町下里1区集落で栽培された無農薬無化学肥料栽培(有機)のジャガイモを使ったコロッケを作っています。小川町内のお店が積極的に小川町産有機農産物を使ってくれる事例が増えてきています。どんどん増えていくといいですね。
藤屋精肉店:https://www.fujiya298.com/
<藤屋精肉店の店内の看板から>
【レポート】このきのこの名前は?
答え:ムラサキヤマドリタケ
発行日:2020年10月1日
制作:NPO生活工房つばさ・游・高橋さま